熟練の職人が手作業で仕上げるムラ染コードバン
馬の臀部(お尻)の繊維が独特に絡み合った層を削り出し、染料、オイル、ツヤ剤のみの
ほぼ素上げに近い状態で仕上げる皮革のダイヤモンド。
美しい皮革本来の風合いを残した垂涎の一品。
そんなオイルコードバンを、ハシモト産業と新喜皮革が共同開発して完成した、
ムラ染のオイルコードバンです。
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この革の為に、日本では手に入らない特殊な染料をイタリアから輸入し、
海外の革に見られる鮮やかさを追究しました。
染料をスプレーで手吹き塗装した後、手作業で染料を拭き取る事で、
刷毛ムラの様な色の濃淡が生まれ、オイルコードバン特有の
深い色のコントラストがさらに強調された仕上がりになっています。
ピット鞣しで作られる新喜皮革のコードバンは、他の皮革と比べ生産期間が長くかかる為、
大量生産が難しい希少性の高い素材です。
新喜皮革コードバンの特徴
新喜皮革のコードバンは、国内でも数カ所しか無いピット槽を使用した
ピット鞣しで鞣されています。
塩漬けされた状態で保管している馬の原皮を2〜3週間かけて下処理を行い、
独自に調合した鞣し剤を入れたピット槽に漬け込みます。
少しづつ濃度が違う層に移し替える作業を繰り返し行う事で
その後干し場で、乾燥工程に入るのですが、通常の革とは違って
鞣し終えたばかりのコードバンは熟成させる事で、緻密なコードバン層にタンニンを
よりしっかりと定着させ、強度としなやかさを併せ持った至高の素材へと変化していきます。
その後仕上げを行い、オイルコードバンとして我々の手元に届きます。
一枚のコードバンが出来上がるまで約6ヶ月以上かかる為、国内で生産される革
としては最も手間とコストがかかる革だと言われています。